仕事や学校、近所付き合い、家族、友人関係などいろんなところでたくさんの人と関わりながら私たちは生きています。
人間関係というのは、これで幸福にも不幸にもなるとてもパワフルな力を持っています。
人間関係で問題を抱えている人は、どうしたら人間関係で悩まなくなるだろうと考えるでしょう。
まず、人間関係を良くしようと思って、相手に無理して自分を合わせたり、我慢して付き合っているのであれば、それはやめた方がよいかもしれません。
なぜなら、一時的に、それで、人間関係が上手く機能しているように見えるかもしれませんが、実は、その場しのぎでしかなく、自分自身は、ストレスをどこかで感じているからです。
そのストレスは、自分自身の意思を失わせたり、他人を恨んだり、諦めの気持ちや悲しみ、怒りなど様々に変化し、結果的には、さらに自分を苦しめることになります。
人間関係を良くするには、関係を良くしようと努力しよとすることをやめ、それについて考えないことです。
なぜなら、良くはならないからです。
でも良くならないというと少し誤解をまねくかもしれませんが、関係は良くならなくても、悩むことや負担に思うことはなくなります。
人間関係を良くするということは、関係の良くない誰かを好きになろうとか、自分を好きになってもらおうとか、良く思われようと考えている場合があります。
しかし、残念ながら、人間は、好き嫌いがあります。
気が合う人、合わない人、生理的にも好きな人、嫌いな人がいて、それはどうしようもありません。
でも、そのような人たちがたくさん集まって、私たちは、この地球で生きています。
自分以外は、たとえ家族でさえも、考え方も性格も違うのです。
他人なら、なおさら違って当たり前です。
それをどうやって好きになろうとか、好かれようとできるでしょうか?
もし、今、あなたが好きな人がいたり、恋人やパートナーがいるならば、その人のことはどうやって好きになりましたか?
努力して好きになりましたか?
多分違うでしょう。
長続きさせるために、多少の努力というものはあるともいますが、好きになる時は、何となく惹かれたり、いいなと思うところがあったはずです。
それは、特別な人に起こります。
仲の良い友人がいる人は、その仲の良い友人も、人生でたくさんの人に出会うなかで、数名か数十名ではないでしょうか?
それ以外の人は、そう気は合わないし、特別に好きでもないでしょう。
人間関係で悩んでいる相手は、その“そう気は合わないし、特別に好きでもない”という人なのです。
その人たちを、どうやって好きになったり、気に入られるようになるでしょうか?
難しいでしょう。
だったらどうするか、人間関係で悩む相手は、自分とは気も合わない、考え方も違う人なんだ。とただ認めるだけです。
そのまま、何も関係性を変えようと努力しなければいいのです。
もしこれを前提にしてみれば、あなたがこれまで悩んでいた関係性は変わるのではないのでしょうか。
自分と違うことをしている人を不快に思ったり、自分がしたくないことを要求された時、ストレスに感じたり、悩んだりする以外の思考、行動がとれるのではないでしょうか?
自分がされたくないことをされたり、したくないことを要求されたとき、その相手は、相手自身にとって、都合が良いので、それを求めるのでしょう。
でも、あなたにとっては、不都合ならば、それをちゃんと伝えて、お互いの不満にならないような方法を探せばよいのではないでしょうか?
それには、基本、自分と相手を思いやるという気持ちが必要です。
人間関係に悩んでいる人は、自分の思いと、相手の思いをちゃんとわかる(感じる)ように努力したほうがいいかもしれません。
決して間違った努力はしないようにしましょう。
それは、自分の気持ちを我慢すしたり、自分の気持ちを無視して相手に合わせるということではないと私は思います。
今の環境が好きではない、合わないという人、でも好きな環境、自分に合う場所、仕事、人間関係へ簡単に移行できない人は、どうやったら、自分にふさわしい環境へ移行できるのでしょうか?
引き寄せの法則で説明すれば、そのような人は、自分の人生、自分自身の中で、嫌な部分、ネガティブな部分ばかりに焦点を当てている場合が多いようです。
不満が多かったり、不足へ目を向けています。
他者や、状況や自分自身にです。
そして、そのような自分の気分が落ちていくようなことを頻繁に考えていると、ますますそのような悪循環へとはまっていってしまいます。
そのような悪循環にはまっていたけれど、そこから逃れられた人は、意図的にポジティブな面を見るようにした人かもしれません。
私もそのような一人です。
私も、自分の欠点や自分には良い環境はやってこないとあきらめて、人を羨んだりもしていました。
で も、自分自身の強み、ポジティブな面はどこだろう、自分の欠点がわからなくなるくらい、自分の良いところ、強みはどこだろうと探り、そこを自分でしっかり 認めていくようにしていくことで、自分のエネルギーが明るく、軽く、前向きになり、ポジティブになっていくことを感じました。
自分の良いところ、強みは、日本一や世界一になるほど優れていなくてもいいのです。
料理を作るのは好き!
音楽を聞くのが好き!
映画を見るのが好き!
スピリチュアルなこと、ヒーリングに興味がある!
そのようなことです。
つまり、強みというよりは、趣味とか好きなものを見つけるということです。
それをやっていれば、気持ちがいい!
楽しくなる!
ということです。
そんなことを探して、それをなるべく日常で取り入れればいいということです。
そこから、もしかしたら、一生の仕事になるようなことへ繋がっていくかもしれませんし、そうならなくても、人生は楽しくなることは間違いありません。
また、この単純に好きなことを探究し、やっていることで、実は、自分の魂、人生の目的に出会うことができ、”私は誰か?”ということがわかります。
そして、もしこれがわかれば、揺るがない人になり、ある意味悩むことはなくなってきます。
どう生きるのが自分にふさわしいのかということがわかるからです。
そんなことまでわかれば、今いる環境に対して、自分がどう捉えるか、どう対処していけばいいのかということなど、簡単にわかってしまい、人生は変容します。
私自身、ふり返ってみたら、結局、違う仕事をしたり、違うことに興味がある時代もありましたが、それはそれで、とても楽しかったし、いろいろ得ることもあり、満足しています。
なぜ、満足しているかというと、やりたいと思うことは、できるだけやってきたし、好きなことは何かはわかっていて、それを取り入れて生き方をしていたからです。
今こそ、スピリチュアルなことを仕事にしていますが、はじめて就職したのは流通業界です。
学生時代はお洋服や雑貨が好きで、そのようなお店でバイトしていて、いずれ、お店を持ちたいと思っていました。
ある意味、自分でサロンを開いているから、お店は持っていますね!
でも、あのころに、スピリチュアルなことは興味もなかったし、何のことかなどわかりませんでした。
だから、そういう道を歩いてきて、全然間違っていません。
でも、今でも思うのは、やっぱり自分の気持ちに正直に、やりたいと思うことをやってきたということです。
それをやってきた自分は褒めたいと思います。
そして、振り返りいい状況でなかったなと思うときは、自分のやりたいことをやっていないとき、自分に自信がないとき、弱気になっているとき、我慢している時です。
私たちが自分自身にとって、いい状況、いい環境にいるというときは、自分のエネルギーがポジティブになっていたり、生命エネルギーが勢いよく流れているときです。
それは、内側(心)の問題で、環境(外側)の問題ではないのです。
では、内側のエネルギー状況が良くなるようにすればいいのですが、イメージが上手にできる人は、ポジティブになれるようなイメージを妄想しているだけで変えられます。
でも、それは難しいという人は、自分の気持ちが良くなるような環境へ自分を持っていくことです。
さっき書いたような、好きなことをするというようなことです。
それを意識してやっていれば、自分のエネルギーの足を引っ張るような環境や人間関係から次第に離れていきます。
でも、ひとつ注意点があります。
目的意識など強く持ってはいけません。
純粋に、好きなことを楽しむことが大事ですよ!
人は、見たいことを見ています!
わざわざ見たくないこと、体験したくないことを選んで体験しないでください。
本当に自分が見たいということ、あるいは体験したいということに、いつも意識を持っていてください。
それだけでも、本当に人生は変わっていきます!